南部杜氏
あさ開ベンチマークで感じたことを暫く、徒然なるままにつぶやいてみようと思います。
今回酒蔵の案内は南部杜氏の藤尾さんにしていただきました。
Wikipediaで調べると「杜氏(とうじ、とじ)」とは、日本酒の醸造工程を行う職人集団、すなわち蔵人の監督者であり、なおかつ酒蔵の最高製造責任者をいう。「南部杜氏(なんぶとうじ)」とは、岩手県石鳥谷(いしどりや)町を拠点とする、日本酒を造る代表的な杜氏集団の一つ。杜氏の流派として捉えたときには南部流(なんぶりゅう)と称される。
とあります。
酒蔵とは言え建物の中は近代的な工場のようなもの、温度湿度はもちろん、酒づくり工程は全て24時間管理のオートメーション化されています。 それでも一個だけ昔ながらの木の樽もありました。
酒づくりは、最初の工程である麹づくりはもっとも 気の抜けない作業、カビたちがお米を醗酵させるための環境づくり(温度・湿度・栄養分)をどう行うかが肝。
藤尾さん曰く「いい環境や栄養分を与えればいい酒が出来るという訳ではない。厳しい環境、酵母たちが少しストレスを感じるくらいの方がいい酒が出来る」
そして、子育ても社員教育も一緒。と言います。 な~るほど[#IMAGE|S26#]
とは言え機械化を否定しているわけでもありません。
24時間コンピュータ制御で、温度湿度調節や攪拌が可能だから、衛生的で高い品質のお酒を日本中(世界中)の日本酒ファンにお届けする事ができるのだそうです。
新種の開発には余念がなく、時代の変化に対応しつつも仕事に誇りを持っている。
おそらく作るのは機械でも、お酒に魂入れるのは杜氏さんなんでしょうね。
そうやって考えると、CADやソフトをグリグリ回して1mm1cm狂わない絵を書いている技術者もどきは沢山おりますが、酒の出来つまり、中身のよしあしが解る人間、仕事への誇りと楽しさを語るリーダーをどれだけ育てる事が出来るかが当社の課題なんだと思います。
今日のひとりごと
・杜氏はトップから信任をうけている現場の最高責任者
・自分の仕事への誇りと喜び