合併
最近、あちこちで合併や業務提携に関わるニュースが取り上げられている。
東京三菱とUFJ、近鉄とオリックス、全国で繰り広げられている市町村合併。
2005年3月末の合併特例法期限切れを前に、新市・新町の誕生、合併調印が相次いでいる。
私が住んでいる吉川市も、お隣の松伏町との合併話があり、
私も去年、合併に関する住民説明会に参加して行政の説明を聞きました。
説明側は
「両市が合併しない場合と合併した場合の財政」をシュミレーションをしたエクセルの一覧表と「合併するとこんな特典がありますよ」というパンフレットを住民に手渡し、
このままでは両市とも運営が成り立たなくなりますよ。というストーリー。
聞いている側は聞いている側で未だに「行政が何かしてくれる」というスタンス。何にも接点のないまま説明会は終了しました。その後住民投票があり、結果は否決。
そもそも、何の特色もない赤字の町同士が合併して、一時的なボーナス貰って公共事業やって、多少の経費削減したところで、何か変わるの?という疑問が残る。
昔何かの本で読んだことがある。
合併や統合に走る業界・産業は衰退傾向にある。一方、成長している分野は、合併よりむしろのれん分けや独立起業が盛んになる。昔の建設業、今のIT業界がそうです。
金融業界のスケールメリットや堀江社長の戦略はそれなりに利があるのでしょうが、自力で立てない不健康な企業や行政が合併すると帰って死期を早めるのではないかと私は思う。
現に、私の身の回りでも合併の話があり、話を持ちかけられた事がある。
技術者個人の技術力や情報を相互に補完する良いしくみや戦略が築けるのであれば一考の価値があるでしょうが、安易な経費節減やスケールメリットを求める合併は価値なし。
元々、組織からの独立、仲間との分裂の繰り返しがエネルギーの源になっている私が何かにぶらさがった瞬間に私でなくなってしまうような気がします。
最近、私達の事務所で一緒に仕事をしている個人事業者の確かさと速さ、前向きさに触れるにつけ、つくづく感じます。
我々がこなす仕事の信頼性にスケールメリットは関係ないなぁ。。。
そういう私も7人の社員の長。私にとっては大所帯。 個人事業者の小林さんや加治屋君を見ていると仕事を始めたころの原点の自分を思い出します。
「未来」「信頼」「個性」「自立」を理念に掲げている割には、日々の行動が結構保守的だったりするんだよね。俺も守りに入っているのかな。
原点を忘れてはいけませんね。 反省。