JR福知山線事故
恒例となっている年度末のバタバタが過ぎ去って早1ヶ月。
例年通り今年も色々ありました(無かったともいう)が、とりあえず1段落です。
今年は割りと優秀で、3月末の仕事はほぼ完了しています。(当たり前なのですが)
先週末から昨日に掛けて急ぎの仕事有り、出張有りでバタついていましたが、その間にJR福知山線が大変な事になっています。
日本の自動車による交通事故死者は、年間約8400人。1時間に一人亡くなっている計算です。事故の死傷者は圧倒的に自動車の方が多いのですが、1回の事故で100人超の死者を出す電車や飛行機の事故はさすがにインパクトが強い。
事故になると必ず出るのが運転者の技術と幾何構造、管理体制です。
詳しい原因調査はこれからなのでしょうが、単なる悪者探しにならないようしてほしいと思います。
今回の場所は「緩和曲線」の長さが足りなかったとのこと。一般の人に緩和曲線といっても解らないと思いますが、我々にとっては聞きなれた言葉です。
今頃、線を引いた人は真っ青になっていることでしょう。
当社の経営指針には、「確かさ」の確保という項目があります。
確かな設計成果、安全確保、法令遵守なんていってみれば当たり前のことで、見識者からみれば、「そんなことを指針に入れなくては経営できない経営者ほうが問題だ」となります。
人間ですからミスはあって当たり前です。
「日勤教育」なるものがどんなものか知りませんが、
「基準や法令を守れ」とか「ミスをするな」なんてことを強制したり、ミスした人間を罰しても問題解決にはなりません。
当社の指針に明記されていて、私が重視していることは、「ミスをしない」ということではなく「ミスを取り繕わない」ということです。
ある意味これも当たり前のことなのですが、私も含め意外とこれが出来ていません。
ではどうすれば良いか?
まず言い訳をしない(させない)からはじめます。
特に若い人(私も含め)には、言い訳口調にならないよう指導します。
言い訳した瞬間に問題がよそに移ってしまいますから。
今回の事故も、小さなミスの取り繕いが結果的に大きな事故に結びついたような気がします。
私たちも肝に銘じなければなりません。
亡くなった方々の冥福を心よりお祈り申し上げます。