豪雨
日本各地で大雨による被害が出ていますね。
特に九州北部・山口県は14日未明から、活発化した梅雨前線の影響で非常に激しい雨が続いており河川のはんらんや家屋の浸水被害、がけ崩れなども相次いでいるようです。
お見舞い申し上げます。
地方だけでなく、都市内の集中豪雨対策も深刻な課題ですね。
公共予算は年々削られる方向ですが、こういった雨対策としてまだまだやらなければならない事業はたくさんあると思います。
私たちのまわりの排水施設(側溝とかどぶ)の大きさは、そこに流れる雨の量を予測して決められています。
ざっくり解説すると、雨が降ってその雨が路面や側溝を伝わってある地点へ流れていきます。
その雨が集まるエリアを算定し、そこに時間あたりの雨が〇mm降った場合どのくらいの量になるかを、下記のような合理式(ラショナル式)で計算します。
雨水流出量Q=1/3.6×流出係数×降雨強度×集水面積(㎡)
上の式の「降雨強度」の決め方も様々あります。
①道路排水を計画する地域に近い観測所のデータをもとに決定する方法
②道路協会という機関で出している指針に示されている標準降雨強度を用いる方法
③特定係数法とよばれる式で求める方法
ここで求められた流出量以上の流下能力(断面積と流速)をもつ側溝を敷設するわけです。
我々が住んでいる関東の道路排水は、大体90mm/hの降雨強度で計算されていることが多いのではないでしょうか。3年に一度降る大雨の確率を想定。
最近のニュースなどを見ていると時間120~150mmの雨がばんばん降っています。[#IMAGE|S57#]
そもそも基準自体が現在のような気象状況を想定しておりません。当時のキャパの考え方なども浸水や氾濫の要因にもなっているのだと思います。
民主党も仕分けばっかりしてないで、「日本中の排水施設を付け替える」くらいの号令を掛けていただきたいものです。日本中が水浸しになっちゃいますよ。
災害おきてから復旧してたって対処ばかりで問題解決になっておりませんよ。
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今日の独り言
・人と街と自然にやさしい社会の実現
・予防が大事
・たまには専門的な独り言